うずらの卵とインド歌姫
2017年12月1日
デリーに住む駐在員のS氏がホームパーティに招待してくれた。
共通の友人のRudro さん、Reemaさん夫妻にラーメンを食べてもらう為である。
陽気なエネルギー満載の二人はいつも周りを明るくしてくれるので、
私もS氏も彼らが大好きなのだ。
Rudroさんは、日本のアニメNarutoの大ファンなのだが、
主人公の大好物であるラーメンを食べた事がなく、
S氏と私はラーメンパーティー計画を(けっこう長い間)温めていた。
まずは、お寿司を食べながら、たわいもないおしゃべりで盛り上がる。
その時、事件は起こる。
今回のパーティの為ではなく、常備のおつまみとして卓に置いてあった
「なとり うずらの味付けたまご 燻製風味」
を目ざとく見つけた私は、 二人をダシにして開けてもらったのだ。
Reema さん 「何これ? チョコレート?? ありがとー ・・・!!!!!!!!!」
Reema さん 「えー!!! なにこれー!! ちょっとRudo, 食べてみなよ!」
Rudro さん 「どれどれ… !!!!!!!!!!!!!!」
その後、二人はテンションが上がりきって、壊れてしまった。。
(見ている方はめちゃ楽しかった笑)
一説によるとインドの方に和食を広める、というのはなかなか難しいらしい。
なんでも、インド人は香辛料を多用する文化の中で生まれ育ち、
また、暑さが厳しい地理的な環境から、辛い物や油っぽいものを好むので、
素材の味を尊重する和食とは合わない
との事だ。
しかし、周りのインド人は皆、
ピザやら、マクドナルドやら、KFCやら、キットカットやら、サーモンのお寿司やら、焼き鳥やら、カレーパンやら、日本のお菓子やら、
が(辛くなくても)大好きだし、
日本祭などを行うと、お好み焼きが人気、という話もきく。
さっぱりとした高級な和食がウケないのは、文化的背景からくるものではなく、
子供があまり野菜の煮物などを好まないのと同じ理屈なんではないか、
と、私は睨んでいたが、今回いよいよ確信的となった。。
つまり、日本食に限らず、
インド人にウケる味 = 子供が好きな味
ではないかしら??
今度オムライスとか食べさせてみたい。
きっと気に入ってくれるであろう。。
さて、Reema さんは、もともとずっと歌を学んできたらしい。
インド人の方は一見、根拠のない自信に溢れているように見えるが、
内面はすごくシャイなのである。
普段は恥ずかしがって固辞されるが、
今日はウズラ卵の燻製のせいで壊れているため、
とうとう歌を披露してくれた。
どこかノスタルジックな選曲っていうのもあるけど、
仲の良い友人同士、静かに楽しむ夕べにピッタリな美しい響きであった。
2017.12.1 Reema san Love in Tokyo