スリランカ旅行記 その13 コロンボ Ministry of Crab
ダッチホスピタルでのもう一つの目的は、Ministry of Crab http://www.ministryofcrab.com/に蟹を食べに行くことである。
このレストランはなんとAsia's 50 Best Restaurantsにランキングする有名店なのだ(2017は29位)。
…なのだが、事情に疎い私は予約なしでノコノコ現れ(-_-;)
当然、入店を断られた(^^;)
夕方には空港に向かわねばならないので、どうにか空きがないか調べてもらうと(すみません(-.-))、
見かねた店員さんがバーカウンターに通してくれた。
店内に入ると、天井が高くて、照明も綺麗で、広々してて…
…??
座ってじっくり見ると、丸いライトは海中の泡で、観葉植物も海藻みたい。
そう思って見れば、ところどころの黒とオレンジも岩々と蟹の甲羅にも見える。
あたかも、自分が海底(か、もしくは水槽の中)にいる様で、
さすがMinistry of Crabという名前に相応しい内装だ。注:勝手なイメージ。
お昼時なのでバーは忙しくはなく、店員さんがお店についていろいろ教えてくれ、
ついでに、Asia's 50 Best Restaurantsのシェフ達が自己紹介を兼ねてレシピを掲載している本を見せてくれた。(レシピ見ても作れんけど~(-.-))
カテゴリー別に分かれているのだが、どの分野にも日本人シェフがたくさん載っている。
インドにいると、「日本人は料理上手。」と言われても別段不思議ではなく思えてくるが、
それでも、料理界ではこんなにたくさんの日本人(しかも見た感じ若い人が多い)が、
世界を相手に結果を出しているのか。。
と、誇らしさと神妙さが綯交ぜになった気分になった。
そうこうする内に、お待ちかねのカニが運ばれてきた。
殻にもちゃんとハサミが入っていて、食べやすくされている。
ハサミを使わなくても、そのままフォークで摘まめるぐらいの肉厚の身を口に運ぶと、
ガーリックチリオイルの味つけもなんのその、
何よりも、蟹の甘みが飛び込んできた。
(T_T)
何故か郷愁。
これはカニ鍋で食べても絶対美味しい。ズワイやタラバに負けてない。
個人的にはオイルがもっと少なくても良かったけど、
とにかく、ここで蟹が食べれてほんとに良かった。。
と、幸せを噛みしめながらせっせと蟹を食べていると、
さっきの本を見せてくれた店員さんが言った。
「あの人がボスだよ。(^-^)」
このお店のオーナー、Dharshan Munidasa 氏であった。
とりあえず、蟹の味とお店の内装とスタッフの応対が良かった事を伝えようと、滅茶苦茶な(かつインド訛りな)英語で話しかける。
すると、氏はニッコリと微笑んで、日本語で返してくれた。
手をふくのに温かいお絞りが出てきたので、
「この店、ただ者ではないな。。」
と思っていたのだが、なんとなく合点がいった。
たかがお絞り一つでも、(たとえ知識を教えていたとしても、)きっちりとスタッフに実行させるのは、特に海外では難しい。
蟹の料理も本当に美味しかったのだが、
こういう些細なところで垣間見える、お店の「自尊心」が、
さすがはランキングの常連店だな、と思った。
といっても、まったく格式張ったりした感じではなく、
スタッフも、店の内装も、遊び心のある小道具も、
南国らしい、明るくこなれた感じであり、
そのイキイキ感が、訪れた客も元気にさせてくれるような、楽しい店だった。