スリランカ旅行記 その11 ミリッサ クジラのいる海
2018年1月2日 午前6時15分
宿から手配したホエールウォッチングツアーのお迎えが来てくれるというので、宿の裏庭にて待つ。
朝の海には誰もおらず、とても静かだ。
…って、もう既に指図された時間を過ぎてるのに、どういうことじゃー!!
と思っていると、犬がやってきた。
一人と一匹でしばし海を眺める。
さすがにちょっと不安になってきた頃、一人の若者がトゥクトゥクに乗って現れた。
…と思うと、私もトゥクトゥクに乗せられ、
どこかの、人が多く集まっている所に着いてチケットを購入し、
その後更にどこかへトゥクトゥクを走らせ、
たくさん停まっているボートのうちの一つの前で止まった。
ほとんどドア to ドアで、
またチケット売り場やボート乗り場への移動はややこしそうだし手配を頼んでおいて正解だったが、
もうちょっと説明があっても良いのではないかな。笑
ツアーの料金は6500スリランカルピー(約4650円)。
シーズン中(11月~4月)である事と、
少し前に政府の通達があってボートの規格があがったので、昔より値上がりしたらしい。
確かにチケットは共通の場所で買うので、妙な事はなさそうだ。
(逆に、安い料金を提示してくる人は怪しいのかもしれない。)
因みに、友人が勧めてくれたが日程が合わず断念した、Navy主催のホエールウォッチングツアーの外国人料金はひとりにつき60USドルだ。(HP参照)
Sri lanka Navy Whale Watching | SLN
さておき、乗客の数がある程度そろった7時15分、ボートは出発した。
出発してしばらくすると、乗客にサンドイッチが振舞われた。
ペットボトルの水はいつでも気軽にもらえるし、その他、酔い止めの薬なども完備している。
ボートが出発して1時間程たったので、デッキに出てみる。
波は穏やかで、眺めているとゼリーがプルプルしているかのように見えてくる。
ポイントに着いたらしく、ボートのクルーが
「さあ、あと5分でクジラがやってくるよ!」
とアナウンスし、ドヤドヤと乗客がデッキにやってくる。
シーズン中、この海ではほぼ毎日クジラが見えるらしいから期待が膨らむ。
…が、全くクジラの姿は無し。
ボートはまた進み始め、今度は少し波が出てきた。
少し気分が悪くなってきた気がしたので、今更だけど酔い止め薬をもらって飲んだ。
クルーはみんな親切だ。
その後、ボートは幾度かポイントを変えるも、まったくクジラの、というより生物の気配がない。
しばらく経って、ようやくイルカが一頭、遠くの方に見えた。
が、海はまた沈黙に戻る。
今、波は殆どなく、ただ大海原にプカプカ浮かんでいるだけだ。
時折、トトトトーっと船にエンジンをかけ、「おっ!」と思うが、
少し進むとまた停まる。
この辺りにクジラがいるのは分かっているのだが、なかなか海面に上がってこないのだ。
日差しは結構きつく体力が消耗され、自分だけでなく他の乗客にも疲労の色が濃くなってきたのが見える。
まあ、クジラを観れなくても、このままボケーっと海に浮いてても良いかな。。
と思えて来た頃。
前方で歓声があがった!
一頭のクジラが頭をほんのちょっとだけ海面にだし、潮吹きをして海に潜っていったのが見えた。
二頭目は、尾びれを上げたのだけ見えた。
そして三頭目。
見えたのは半身(?)のみだったが、ボートほどの大きさがある巨大なクジラが、
光沢がある黒い体をうねらせながら海中から現れ、また海中に潜っていった。
ほんの一瞬だったが、その姿は鮮烈で、
それだけで、4時間待った疲れが吹き飛び、ツアーの思い出は最高のものとなった。
(おまけにウミガメも見れた。可愛かった。)
結局、宿に戻ってきた頃には14時を過ぎていた。
宿の裏庭のレストランで海を見ながら、昼食をとる。
食事を終えたら、コロンボに帰らないといけない。
さすがに疲労が出てきたのと、波の音が心地よいのでしばらくボヤボヤしていたが、意を決して宿を後にした。
ミリッサからコロンボに帰るには、いったんMataraという所に行き、
そこからハイウェイバスに乗るのが良いらしい。
教えられた道端のバス停(美容院の前、目印はない)で待っていると、
親切なおっちゃんが、「そこで待っててもバスは停まらないよ。」と、
3メートル先の停車ポイントを教えてくれた。(そこにも目印なんてない。)
スリランカのバスにもだいぶ慣れた、と思っていたが、やはりまだまだのようだ。
バスが来たので、あわてて飛び乗ってしまったが、おっちゃん、本当に有難う!
Mataraのバスターミナルに到着。
ハイウェイバス乗り場は、ローカルのバス停留所とは反対側の海に面したところにあった。
夕焼けの中、ここからコロンボに帰る。