インドでおでん
2017年12月9日
奈良県人会の会合で、スルタンプールの愛味レストランにいった。
今日のメインディッシュはおでんだ。
集合時間に少し遅れて到着すると、既におでんの鍋はいい頃合いで、
「ぐつぐつぐつぐつ…」
と、それだけで幸せになる音を立てていた。
ほんと、この音、インドでは無いんですよ。。( ;∀;)シクシク…
インドの料理では、「熱い物を熱く、冷たい物を冷たく食べる。」という事をあまりしない。
温めたり、冷ましたり、というのは唐辛子などスパイスの調整にて行われるのだ。
(汗が噴き出るまでは温める食べ物で、噴き出てからは冷やす食べ物)
灼熱の気候の中、体温のコントロールは文字通り、お母さんの匙加減ひとつにかかっている。
なので、インドの男性はマザコンの方が多い(のだそうだ。。(^^;))
閑話休題。
愛味レストランのおでんの具は全部、手作りとの事!!
練り物も魚から、こんにゃくも粉から!!である。
こんにゃくを手作り、というのも驚かされるが、
やはり、デリー近郊の住人としては、
「このぷりっぷりのさつま揚げやちくわをどうやって!?」
というのが一番気になるところである。
インドって国中をぜんぶ見渡せば一応なんでもある。魚もフルーツもワインも牛肉も。。
でも、国が広大過ぎて輸送ができない(特にコールドチェーン)から、
何もかも(良い状態で)手に入らないのだ。
その分、ビジネスとしてのポテンシャルは並々ならぬものがあるらしく、
現在、さまざまな国のシンクタンクや大手ロジスティック会社、
新進気鋭のベンチャー企業などが、虎視眈々と狙っている最中である。
(2.3年前ぐらいの方がよくニュースを聞いたのは気のせいだろうか(-.-)
障害が大きすぎて挫折、とか無いよね( ;∀;)
めちゃ期待しております。)
が、しかし今の問題は目の前のさつま揚げである。
本当にこれは美味しい。
弾力があって、魚のすり身の味と出汁の味が合わさって、
しかも熱々なので、
もの凄くシアワセ感がある。
インドに来ると、こういった些細な事でめちゃくちゃ幸福感を味わえるから、
大変にお得である。笑
さて、この美味しい魚の正体は。
「バサ」というナマズ目のお魚であった。
バサは最近では日本でも売っているとどこかの記事で読んだが、
デリーでも最も簡単に手に入るお魚との事。
そのままではそんなに美味しくないらしいが、
こんなに美味しく加工できるのか、とかなり感動。
デリーの短いおでんシーズンが終わる前に、もう一度食べにいきたい。