五耀會 in Delhi !!
2017年12月8日
日印友好イベントで五耀會の公演を観に行った。
五耀會とは、日本舞踊の若手スター5人が、
とかく閉鎖的になりがちな(敷居が高いからね^-^;)日本舞踊界に風穴をあけるべく
流派を超えて結成された会なのだそうだ。
(ホームページ参照;http://www.goyokai.com/)
メンバーのプロフィールを見ると、↑の様な説明ではファンの方々からぶっ飛ばされそうなぐらい豪華な面々である。
昨年、ワークショップという形で、インドの古典舞踊であるカタックとコラボしたところ大成功を収め、
また今後の可能性も非常に高いものであったので、再びインドに来て下さったのだ。
今回は、「三番叟」、「羽衣」と共に、
インド2大叙事詩の一つで、インド人なら誰でも知っている、
「ラーマーヤナ」を日本舞踊とカタックとのコラボレーションで演じるとの事。
「ラーマーヤナ」で個人的に一番印象深かったのは、
悪役ラーヴァナと鳥王ジャターユの戦いの場面だ。
シータが誘拐されそうになるのに気づいたジャターユが、
羽(扇)を広げて止めに入るところから、
ばさばさと飛び回って戦うシーン、
目には、ちゃんと役者(人間)が映っているのは分かっているが、
同時に脳内では、大きな禿鷹が飛び回っている。(←正確には鷲だと思ってたから鷲だったけど。)
最後に羽を切られて倒されてしまった時には、その切った刀の音と、
翼が地面に落ちた音までもが聞こえるようだった。
CGなどでは追い付けない、
鍛錬されたプロの表現力に圧倒されてしまった。。
しかし、本日の一番人気はこの方であった。
ハヌマーン(猿)を見事にコミカルに演じられ、
インド人のハートをすべて掻っ攫っていった。
愛嬌があってポジティブな表情と、跳躍や動きが大きく、人間離れした身軽な動きで、
文字通りマンガから抜け出てきたようだった。
日本舞踊は、着物を着たおとなしやかな感じの人がくるくる回っている、
というイメージがあったが、
やはりダンサーだけあって、驚異の身体能力である。
開幕前に、藤間蘭黄さんへのインタビューもあって、
舞台に上がっていらっしゃった際の歩き方からしても、
「静けさ」
が常人とまるで違うのが一目で分かったから、
きっと、身体の隅々までコントロールが行き届いているという事なのだろう。
今回、誘い合わせて一緒に行ったインド人の友人達も大興奮で、
「Excelent!! 」
を連発し、時間に余裕があれば、ずっと感想を語っていたい雰囲気だった。
題材がラーマーヤナであったのも相当嬉しかったみたいで、
日印友好としても大成功だったと思う。
ぜひ、五耀會の方々には今後ともインドで公演を続けて欲しい。